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残響

by 路傍の石

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1.
Introduction 01:05
昼の15時に目が覚めた 昨日とまるで変わらない日だった 生活は相変わらずクソだ 僕の周りだけまるで時が止まったようだ みんなは進んでいる 僕は何一つ進めていない ただ、鳴らなくなったレコードの残骸のような日々だけが残っている 早く誰か僕を殺してくれるか、偶然の事故に遭う事を期待し続けて雑踏を歩く 勇気はない、ただいつ死んだっていい なのに生きているのは何故だ ただ、一つ気付いた事がある 僕が生きているのは でも それでもまだ あの残響が僕を生かし続けている
2.
こんな所を 早く抜け出して 君と二人きりでの旅に出ようか そんな夢を見て目が覚めた 午後の十二時に僕は 涙が流れた 頭の中で 生る自害願望 薬などでは効かない リセット欲求 死ぬに死ねずに 屍のように生きながらえている様 残響が まだ僕を生かしている 残響よ どうかずっと鳴り続けて 残響 あの残響が鼓膜でずっと響いてるよ あの残響になって誰かに響いたら あの残響が あの残響が 残響が まだ僕を生かしている 残響よ どうかずっと鳴り続けて 残響は 死なずにいる 細胞の中 残響よ どうか僕を生かし続けて 残響 忘れないで 残響 その心に 残響
3.
Make a Scene 04:01
いつだってきっと 間違いばかりで 後悔をずっと 繰り返している Freak Sceneを聴きながら僕は この焦燥を捨てられずにいる あの曲の前奏が 鼓膜に張り付き 気が狂うように ギターを弾いてる 窓の外見ると 子供達の喧騒 あの頃はまだ 自分信じてた 羽を失った僕らは無知で この青い空を飛びたいと願う その向こう側に何があるのかな 空を掴んだらきっと飛べるのさ いつだってきっと 間違いばかりで 後悔をずっと 繰り返している Freak Sceneを聴きながら僕は この焦燥を捨てられずにいる 羽を失った僕らは無知で この青い空を飛びたいと願う その向こう側に何があるのかな 空を掴んだらきっと飛べるのさ 何を失っても 僕は羽ばたくよ 隣にはきっとこの狂騒曲が
4.
NULL 02:44
大蛇の咎で 原罪を背負い 地に堕ちた鳥 羽を失う 焼けた塔で 復活の日を 永遠を願う 眠りの中で 再生 再帰 消失 再構築 安息 再臨 十戒 昇天を 天使の羽は 漆黒に染まり 終末を告げる 笛はもう鳴る 救世の使途は 何処へ消えた 叫喚の中で 世界は終わる 安息 再臨 十戒 昇天を
5.
蚯蚓 04:07
混沌の中で 誰も知れず 蚯蚓の死骸 踏みつけられる 現世は地獄 永久に悪夢 省みられぬまま 一人でくたばる 私はまだ夢を見ているようだ 泥のような水を啜り、地面を這っている 爆撃音と共に地面が破裂する 鳥籠から巣立った彼らはどこへ行くのだろう やがて暗闇が辺りを包み込んだ 私は必死に叫ぶ 何の為かも分からずに しかし誰も私を見つける事はない 私はただ、暗闇の中で一人 混沌の中で 誰も知れず 蚯蚓の死骸 踏みつけられる 現世は地獄 永久に悪夢 省みられぬまま 一人でくたばる
6.
High Plone 02:53
もう 朝が来る 目が冴えてまだ悶えてる そう 朝が来る 薬はもうない 手を伸ばす 眠れずにいる そして繰り返す また夜は巡る もう朝が降ってくる 薬をくれよ もしくは救いを そんなものはない 今日もまた朝が降る……
7.
いつか見えたあの場所に 消えた命踏み躙る 暴力という名の威光 私はこの命で抵抗 何もかもが終わりへ往く 消費されるだけのカルチャー 全てに中指を立てて 心には気高き霊魂 冷笑度合いで決まる世界 仁義、人情既に無意味 善いツラしながら搾取の連続 どうせ手遅れなら笑え もはや救いはないと知れ それで世界はお前のもの 踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損 陽光 差して 憧憬 絶えず 存在 証明 叫び 泣いた 蒼穹の果て 祈り 託して喪失 かくして沈没 ノアの箱舟 深淵 ここに在るのは 私の心 不滅の魂 陽光 差して 憧憬 絶えず 存在 証明 叫び 泣いた
8.
加速するオーバードーズの夢の中 全てが赤く染まり、それらは蠢いている 眼前の先には崖がある 早く飛び降りろと囁いている 全てのものが凝視して私に向いている 敵、敵、敵、全てが私の敵であるような感覚 私は耐えられずに崖から落ちる 彼らはただ無表情でそれを見下ろしていた それはまるで屠殺される家畜のようだった 揺らいでいる 回っている 次の瞬間私は鳥になっていた 赤い空の下で飛翔し、旋回する 私は自由になった事を理解し、狂喜した その時、天使が私に舞い降りた 純白な翼を携えた彼女は美しかった 彼女は私に手を差し伸ばした こっちにおいでと私を誘っている この手を取れば私は天国に行けるのだろうか でもそんな事はどうでもよくて、私は手を取った そうです、あのコが私の畏敬する天使様なのです 落ちていく 沈んでいく 揺らいでいる 回っている 落ちていく 沈んでいく
9.
Lily 03:55
あれから何年経ったのでしょうか まだ最近のようです もう僕は大人になってしまったよ 時は残酷ですね あの時 僕ら笑いあったでしょう 覚えているのかな たくさん話すことはあるのだけど 言葉が出てこないよ もうここにはいない 手向けの言葉は空に 捧げられた 百合の花束を 霞み消える 君のあの面影も そっちではどうだい? 上手く行ってるのかい? なら安心したよ もう行くよ じゃあね 次は良い酒でも持って行くからさ もうここにはいない もう誰もここにいない 捧げられた 百合の花束を 霞み消える 君のあの面影も
10.
ねえ僕は こんなセカイを憎む そう僕は あなたをずっと愛す この自我はセカイをどこまで映す もう終わる もう世界は あなたの仕草が、笑顔が 僕のセカイ壊す 語りえぬものに沈黙を あなたのセカイに愛を 花束を手向けて 美しくありたいと セカイを壊したいよ あなたとただ。ただ、ただ、ただ

about

路傍の石による10曲入りフルレンスになります。

VOCALOIDによるバンドサウンドを基調としたロックなアルバムで、
オルタナロックやシューゲイザー、変わり種でポストパンク・ハードコアやブラックゲイズで構成されています。
ART-SCHOOLやSyrup16gの様なダウナー系オルタナロックを
独自解釈と再構築した様な世界観が堪らないです。

鬱屈とした感情、日常や人間関係を主観にし、
心底に潜む狂気や衝動・本能で、
この退屈な世を蝕むアンチテーゼとなる作品でしょう。

上辺だけを見て全て見透かした様に評価する奴は薄幸や、
痴れ者と吐き捨てるかもしれません。
そんな愚か者に会心の一撃を。


【セルフライナーノーツ】

東京で活動するボカロPである路傍の石の、
4ヶ月ぶりとなる3rdアルバム。
”オールジャンルオルタナボカロP”を自称しており、
今作ではFugaziイズム溢れるポストハードコアやブラックゲイズといった要素も取り入れ、
その名に恥じぬ更に幅広い音楽性を獲得した作品。
美しい、あるいはドロドロとしたセカイをVOCALOID達が彩る。

路傍の石
robounoishi.bandcamp.com

credits

released December 24, 2023

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about

Nepiaporo Records Tokyo, Japan

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